劇場版『ガンダムSEED』ED曲はSee-Saw担当 19年ぶり新曲発表「去り際のロマンティクス」

ガンダムSEED

アニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの完全新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(2024年1月26日公開)の新情報が9日、発表された。エンディングテーマは、音楽ユニット・See-Sawの約19年ぶりとなる新曲「去り際のロマンティクス」に決定した。

See-Sawは、これまでテレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』のエンディングテーマ「あんなに一緒だったのに」(2002年)、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のエンディングテーマ「君は僕に似ている」(2005年)と『SEEDシリーズ』のテーマ曲を担当。今作で3作目、約19年ぶりの新曲となり、See-SawのVocal&Chorus・石川智晶、Keybords・梶浦由記、さらに福田己津央監督からのコメントも公開された。

 石川は「このような巡り合わせでまたSEEDに再会でき驚きと感謝です。当時、脚本家の両澤さんから助言を頂き、音楽をつくる上での多くの気づきを得ました。今回の劇場版ではそれを背景に言葉を紡いだつもりです。また福田監督とお話しさせて頂く機会があり、個々のキャラクターの心情から戦争の話まで雑談のように広げて下さり、最終的な着地点が見えました。いつの間にかSEEDらしいものができたかな?と。喜んで頂けたら嬉しいです」と喜び。

 梶浦は「この度は、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』エンディングテーマを再び石川智晶さんと共に作らせていただけたこと、本当に光栄に思っております。20年を経て、ファンの皆様が待ち続けたこの新たな物語の目指すところに、See-Sawの歌が必要であるとお声をかけていただけた喜びを噛み締めつつ、ラストシーンを送るための曲を書かせていただきました。作品の思い、ファンのみなさまの思いに叶うものであればと祈っております」とエンディングテーマ担当に感謝した。

 福田監督は「まず、素晴らしい曲をありがとうございました。初めて聞いた時は不思議な気持ちでした。どこか幻想的な梶浦さんの曲と、強いテーマを感じさせる石川さんの歌詞が見事な世界観を描き出しており、20年前の『機動戦士ガンダムSEED』の世界と現在(いま)が繋がったように感じました。感情を揺さぶるメロディラインと世界を構築する編曲、登場人物の心情と聞く人の心情を繋ぐ言葉がスッと心に染み込み、映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の壮大なエンディングテーマを見事に表していたと思います」と報告。

 「『ガンダムSEEDシリーズ』はそのエンディングが象徴的です。「あんなに一緒だったのに」を聞くと各話各話のテーマとシンクロして感動がクライマックスになる魔法のような曲でした。「君は僕に似ている」もそうです。作品世界ではなく身近な語りの言葉が各話のテーマとリンクして心を打ちます。「去り際のロマンティクス」もまた映画のラストを彩る新しい一曲になると私は確信しております」と伝えた。

 また、エンディングテーマ「去り際のロマンティクス」は、1月24日にシングルリリースされることも決定。CDジャケットには、アニメの描き下ろしイラストがデザインされる。『機動戦士ガンダムSEED』(HDリマスター)のエンディングテーマで、2019年に開催されたフラインドッグ設立10周年記念ライブ「犬フェス!」でサプライズ出演した大ヒットシングル「あんなに一緒だったのに live in 2019 @犬フェス」も収録される。

 『機動戦士ガンダムSEED』シリーズは、2002年10月より全50話で放送された、21世紀に入って初めて制作されたテレビシリーズのガンダム作品。物語は遺伝子調整がおこなわれた人類(コーディネイター)とこれまでの人類(ナチュラル)が、軍事組織ザフトと地球連合軍にわかれ戦いを繰り広げる。この戦争を通じ、コーディネイターである主人公のキラ・ヤマトと幼馴染みのアスラン・ザラの苦悩と成長が描かれている。

 これまでのファン層に加え多くの女性層を獲得し、最高視聴率8.0%を獲得。さらに小学生を中心に第二次ガンプラブームを巻き起こし、“新世代のガンダムシリーズ”として一世を風靡した。

 また、2004年10月から続編となるテレビシリーズ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』も放送され、前作を上回る最高視聴率8.2%を獲得。シリーズ累計のパッケージ販売数は驚異の400万本を超え、音楽、イベントなどテレビアニメシリーズの枠を超えて、日本中を席巻した人気作品となっている。

 シリーズの完全新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のストーリーは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の続編となり、戦いが続く世界でキラやアスラン、シンたちの新たなストーリーが展開される。

■See-Sawのプロフィール
 1993年7月Vocal・石川智晶 Keyboards・梶浦由記 Bass・西岡由紀子、3人のユニットSee-Sawとしてデビュー。1994年4月より現在の2人となり、1995年2月にシングル「また会えるから」を発売後、それぞれソロ活動を開始する。2001年、梶浦由記がBGMを手掛けたテレビアニメ『NOIR(ノワール)』に「indio」を収録したことをきっかけにSee-Sawとしての活動を再開。2002年、7年振り7枚目のシングル「Obsession」をリリース。オリコンでは初登場45位ながらも、その後18週に渡ってチャートインし続けロングセラーヒットとなる。

 10月、MBS・TBS系アニメ『機動戦士ガンダムSEED』のエンディングテーマ「あんなに一緒だったのに」がオリコン初登場5位を記録。2006年、再び活動休止しそれぞれのソロ活動を展開。2019年、17年ぶりとなるワンマンライヴ「See-Saw LIVE ~Dream Field 2019~」が東京国際フォーラム ホールAにて開催された。

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